Homebrewがインストールされている環境を想定して説明していきます。 Homebrewのインストールはここを参考にしてください。
bashではなくzshなどをお使いの方は適宜.bashrc
を.zshrc
に変更してください。
$ brew install pyenv
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
PythonのインストールはAnacondaをオススメします。 Anacondaは科学技術計算用のライブラリ群があらかじめパッケージングされたPythonです。
まずはインストールできるAnacondaの一覧を取得しましょう。
$ pyenv install -l | grep anaconda3
anaconda3-2.0.0
anaconda3-2.0.1
anaconda3-2.1.0
anaconda3-2.2.0
anaconda3-2.3.0
anaconda3-2.4.0
anaconda3-2.4.1
anaconda3-2.5.0
anaconda3-4.0.0
anaconda3-4.1.0
anaconda3-4.1.1
anaconda3-4.2.0
anaconda3-4.3.0
anaconda3-4.3.1
anaconda3-4.4.0
anaconda3-5.0.0
anaconda3-5.0.1
anaconda3-5.1.0
anaconda3-5.2.0
最新のものをインストールします。8/31現時点ではanaconda3-5.2.0が最新のようです。
$ pyenv install anaconda3-5.2.0
$ pyenv global anaconda3-5.2.0
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/versions/anaconda3-5.2.0/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
本書専用の仮想環境を作ります。 ここではpystという名前で作成していますが、好きな名前で作成してもらって構いません。
$ conda create -n pyst python=3.6 anaconda
$ source activate pyst
本書のコードは次のバージョンで実行できることを確認しています。
パッケージ名 | バージョン |
---|---|
python | 3.6.5 |
jupyter | 1.0.0 |
ipython | 6.2.1 |
notebook | 5.5.0 |
numpy | 1.14.3 |
pandas | 0.23.0 |
matplotlib | 2.2.2 |
statsmodels | 0.9.0 |
ライブラリのバージョンは次のコマンドで確認できます。
(pyst)$ conda list
特にipythonのバージョンによってはnotebookで桁数を抑制するための
%precision 3
がうまく動かない場合があります。 その場合は、次のコマンドでバージョン6.2のipythonをインストールしてください。
(pyst)$ conda install ipython=6.2
Jupyter Notebookは次のコマンドで起動します。
コマンドを実行したディレクトリで起動するため、作業ディレクトリにcd
してから起動するのがいいでしょう。
(pyst)$ jupyter notebook
ブラウザが立ち上がり次のような画面が出ていれば成功です。
notebookは次のようにして立ち上げることができます。
notebookが立ち上がると次のようになります。 ここにコードを記述すると実行できるようになります。
Matplotlibの設定はmatplotlibrcというファイルで変更できます。
このnotebook
の最初のセルを実行してmatplotlibrcの場所を調べましょう。
matplotlibrcにはいろいろと記述されていると思いますが、これまで特に設定を変更していなければ、それらはすべてコメントアウトされている行になっているはずです。
そのため、これからmatplotlibの設定するにあたって、それらの行はすべて消してもらっても構いません。
Matplotlibのデフォルトのフォントは日本語に対応していないため、日本語のキャプションをつけようとすると文字化けしてしまいます。 ここではそのような文字化けを回避するための設定をしていきます。
- まずIPAexゴシックをここからダウンロードしてください。
- ダウンロード後、フォルダを展開して
ipaexg.ttf
をダブルクリックすることでIPAexゴシックをインストールできます。
matplotlibrcには次の1行を追記してください。
font.family: IPAexGothic
最後にこのnotebookを実行して、日本語表示できているか確認してみましょう。
本書のようにグラフに罫線を出力したい場合は、さらに次の設定もmatplotlibrcに追記してください。
axes.grid: True
axes.axisbelow: True
grid.alpha: 0.5