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デザインの概念.md

File metadata and controls

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デザインの概念

InventorではCADを構成するファイルとして,主にパーツファイル(ipt)とアセンブリファイル(iam)の二つがあり,パーツは1つの部品のことを指し形状などの情報を持つ。そしてアセンブリはパーツを組み合わせる際の位置や角度などの関係の情報を持つ。 しかし,Fusionではこのようにファイルが分かれておらず,アセンブリとパーツをまとめて「デザイン」というもので構成されている。

「デザイン」はパーツでありアセンブリでもあるため,ファイルをたくさん分けなくても1つのデザインで設計を完結させることができる。また,Fusion360はオンラインベースでデータを管理するソフトであるため,inventorのようにファイルを大量に作ってアセンブリに入れていくよりは,なるべくデザインの数を減らすように設計していくほうが効率的になる(デザインを開いたり閉じたりする時に鯖との通信が必要なため)。

デザインを減らすためには,デザインを作成する回数を必要最低限に抑える意識が必要になる。デザインを作る必要が出てくる状況は今のところ以下の三つだと考えられる。

  • 親デザイン
    • 当たり前。メインファイル。
  • 既製品などのライブラリに当たるデザイン
    • 既製品はデザインとして独立していなければ使いまわすことができない。
  • 複数のデザインに挿入する可能性のあるコンポーネント
    • デザインにデザインを挿入するとリンクが結ばれる。1つ編集した時にその変更が他のものにも反映させる必要があるものは独立したデザインとしたほうが良い。

デザインでなくてよいものは親デザインに直接コンポーネントとして設計をする。このコンポーネントもまたアセンブリでありパーツでもあるような存在(デザインとほぼ同じ)である。コンポーネントはデザインとは違いファイルにはなっておらず,あくまですべてのデータは親デザインにあることになっている。

これらを踏まえて,なるべく少ないデザインでファイル構造を単純化して設計していくことがFusionでは重要になってくると思われる。